九頭竜堂

サークル「九頭竜堂」のBlogです。 主に仲間内で遊んだTPRG(クトゥルフ・シノビガミ・サタスペ等)の話題や、ニコニコ動画でのリプレイ動画投稿、フリーシナリオの公開情報やコミックマーケットでの頒布物の情報をお知らせしています。

カテゴリ: ボードゲーム

カフェミープル(Cafe MEEPLE) インタビュー
異国の地でボードゲームカフェを開く―

ひふみいろは 

前書き
 2013年の4月より、京都市内にボードゲームカフェが開店した。店の名前は『カフェミープル』といって、アメリカ人男性がオーナーを務める非常に珍しいカフェである。
 今回は、その『カフェミープル』のご協力により、インタビューを行うことができた。
 以下のインタビューの中で触れるのは、ボードゲームとその歴史や、ボードゲームカフェを開くに至った経緯など、様々な話題である。
 ブログ版追記:このインタビューは2013年7月に行ったものをブログ記事用に興したものです。過去のインタビュー記事ということで、現在のミープルと多少違いがある場合がありますのでご注意ください。

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カフェミープル入り口
店は出町商店街近辺のマンションの一階を利用している。


――ではまず、お名前を教えてください。

 ぼくはハンリー・ネイザン(Hunley Nethan)
す。ネイトと呼んでください。カフェ・ミープルで働いています。出町柳の近くのボードゲームカフェです。よろしくお願いします。

――早速ですが、カフェミープルについて教えて下さい。

 ミープルはボードゲームカフェです。
 ボードゲームカフェというのは言葉の通り、ボードゲームで遊ぶことができるカフェです。お客さんはドリンクや食事を楽しみながら、ボードゲームで遊ぶことができます。

――ボードゲームとはどういうものをいうのでしょうか?

 ボードゲームは卓上で遊ぶもので、かつ一つの箱で購入して、プレイヤーが平等に遊べるゲームです。僕は同じ卓上ゲームであっても、『マジック・ザ・ギャザリング』のようなTCGはボードゲームとは少し違うものだと考えています。他の人の意見を聞くと少し違うのかもしれないけれど()
 あそこにあるのがボードゲームです。

 そういってネイトさんは入り口手前に置かれる棚を指差す。棚の中には世界中のボードゲームが収められている。有名なものでは、『カタンの開拓者たち』、『カルカソンヌ』、『パンデミック』…本当に沢山のボードゲームがそこには揃っている。
 カフェ・ミープルを尋ねた者は、ここで飲食とともにボードゲームを楽しむのだという。ゲームの相手は、時には自身の連れ、時には同じ時間に入店している他の客である。当然、中にはその時、その場所で初めて出会った者もいるだろう。年齢、性別、国籍を問わず、本当に様々な人間が店にやってきて、ボードゲームを通して同じ時間を共有するのだ。

――この中で、ネイトさんのオススメのゲームは何ですか?

 いくつかありますね。
 ちょっとプレイ時間が長くてガチなゲームなんだけれど、『チグリス&ユーフラテス』も大好きです。戦争するゲームです。
 短くて遊べるゲームだと『エスケープ』かな。テンプルからプレイヤー同士で協力して脱出するゲームです。ゲームにはCDがついていて、これを流しながらプレイするのが特徴です。1ゲーム10分しかかからないので簡単にできるけど、一回やるとそこから何度もプレイしたくなります。結局沢山時間使ってしまいます()
 他にもオススメは沢山ありますが、語り尽くせません。ホームページに詳しく書いてあるので、見てください!

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インタビューに応じてくれたネイトさん
後ろに立つ棚にはボードゲームが置かれている

――とてもボードゲームがお好きなんですね。お店の名前は何か由来があるのでしょうか?

 ミープルという名前は『カルカソンヌ』というゲームに由来しています。
 そのゲームで使う駒のことをアメリカ人はミーピープル(Me People)と読んでいたんだけれど、いつしか、その言葉が混ざって、ミープル(Meeple)と呼ばれるようになっていました。
 元々、店の名前に「駒」や「ピース」という意味の言葉を使いたかったんですけれど、そのまま使うとチェスのような古いゲームを想像する人もいるんじゃないかと思いました。

 それを、ミープルという名前にしたら、ミープルはまだ比較的新しい言葉なので、最近のボードゲームのことをイメージしてくれるんじゃないかなあと。

――カルカソンヌから来ている名前だったんですね。だから、お店のロゴもミープルの形をしているのですね。

 そこにタピオカティーとサイコロを持っているようなイメージでつくりました。

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カフェミープルのロゴ(左)と、ミープルを模したカルカソンヌの箱(右) 

――ネイトさんが日本に来ることになった理由について教えてください。

 一番最初は2001年で昔、その時は前から日本に興味あって、一緒にアメリカのソニーで働いてた日本人の同僚は日本に行けばすっごく気に入ると思いますといってくれて、そこから興味を持ちました。
 それからは、日本にホームステイんなどをして日本語や日本の文化について勉強していました。
 ちょうどその頃、ビデオゲーム会社を日本で作ろうとしていた同僚に誘われて一緒に働き始めました。京都はその時にすごい好きになりました。
 それから色んな国にいったけど、日本の京都が一番気に入って、ここでカフェをつくりたいと思いました。

――以前はソニーの方で働いていらっしゃったのですね。

 プレイステーションのソフトの部門に入っていました。ビデオゲームを沢山つくってました。

――その時から、京都でボードゲームをつくりたいと思っていらっしゃったんですね。ボードゲームカフェをつくろうと思った経緯について教えてください。

 最初は、ボードゲームカフェではなくてビデオゲームカフェをつくりたいと思ってました。大きなカフェにビデオゲームを置いて、色んなお客さんが参加できるようにしようと。
 他のビデオゲームカフェがうまくいっているのを見ていたので、そういうお店が日本にあったらうまく行きそうだなあと考えてました。当時、日本にはそういうお店が少なかったので、そういうお店を僕が自分でつくりたいと考えました。 

――ビデオゲームカフェはなんで難しいと思ったのですか?

 場所代が問題だと考えました。大きなテレビを置いたり、プレイヤーのための空間を用意するのが難しいんじゃないかと。
 それから、ビデオゲームだとプレイ時間が長いので、お客さんがなかなか途中から参加しづらいんじゃないかと考えたのも理由の一つです。

――ビデオゲームカフェは、アメリカや海外では多いのですか?

 んー、僕は行ったことがないから多いかどうかは分からないですね。でも、アメリカにはありますよ。それから、日本でも、そういうお店が少数ながらあったりするみたいです。

――そういえば、京都でも、四条河原町のあたりにビデオゲームをしながらお酒を飲める、ビデオゲームバーがあったりしますね。

 僕も昨日そこにいこうと思ったんですが、お店休みでした。悲しかった()

――そうだったんですか()

 でも、そのお店は僕の想像していたお店とは違いました。
 古いビデオゲームを置いて、ひとりかふたりで遊ぶというものでした。

――ネイトさんはどんなものを想像していたんですか?

 自分でプログラミングしたゲームを、30人くらいで遊ぶんだり、ゲームを一緒につくるのを想像していました。みんなが参加してどんどんゲームを大きくしていく…。

――なるほど、ネイトさんの考えるビデオゲームバーはまだ日本にはなさそうですね()

 でも、ビデオゲームバーには興味とってもあります。今度いってみたいね。

――その時は是非ともご一緒しましょう!()

 是非()

――元々、ネイトさんはビデオゲームカフェをつくろうと思っていた。けれど、様々な事情からそれを諦めて、代わりにボードゲームカフェをつくろうと考えたのですね。

 はい、そうですね。

――その時にはもうすでに、ボードゲームカフェというのは海外では認知されていたのですか?

 んー、韓国なんかではすでにありましたね。実際に韓国に行った時に、とってもオシャレでいい感じの雰囲気のお店がありました。ネットカフェのような暗くて狭い雰囲気の場所ではなくて、明るくて開放感のあるお店でした。それを見て、僕もこういうお店持ちたいと考えました。

――いつ頃から、韓国にはボードゲームカフェというのができたのでしょうか?

 2004年からブームだったみたいです。
 ただ、いっぱいお店立てたみたいだけど、韓国の人に聞いたらヤクザ商売の商売の一環として立てられていたお店も一定数あったようです。その反面、ちゃんとしたお店も沢山出てきていたと聞きました。

――適法違法問わず、様々な店が出てきていたという事情を聞くと、需要が高まっていたということがわかってきますね。

余談であるが、日本でもかつてインベーダーゲームの流行に伴い。ゲーム喫茶と称して、違法な営業を行い社会的に問題となったことがある。当然、規模に違いはあるだろうが、韓国でのボードゲームカフェの事情は日本で起きたインベーダーゲーム問題を思い出させる。

――韓国でゲームというと、ビデオゲームについて先に思い出します。韓国ではビデオゲームが非常に人気です。

 韓国のビデオゲーム人気は盛んです。

――『eスポーツ』が国家事業として推進されていたりと、ビデオゲームについて積極的なアプローチが採られている印象が強いですね。

 話は色々と聞きますね。僕はあまり詳しくはないけれど()

――韓国ではビデオゲーム以外で、アナログゲームにも焦点が当たっていたのですね。

 ソウルではお店が沢山あって驚きました。

――ネイトさんは韓国でみたボードゲームカフェから、日本でボードゲームカフェを開いたらうまくいくんじゃないかと思ったということですが、本格的にそう思ったのはいつ頃だったのでしょうか?

 去年ですね。その前から日本に住みたいなと思っててました。
 その頃はiPhoneのゲームを作ってまして、その仕事の関係でビザを取ろうとしてたら、投資経営ビザを取るしかないといわれました。
 それで、投資経営ビザ取るなら、ゲーム系のカフェが面白いかなと。

――この一年の話なんですね。

 はい、去年の夏決めて、こっちに来て色んな知り合いと相談しました。
 その時に、いろんな人がボードゲーム好きって聞いて、それならボードゲームカフェでもいけるんじゃないかって思ったんですね。
 それから一度アメリカに戻って、それからコンドミニアムを売って、そのお金をこっちに持ってきて、それから店を探しました。それで、いい店舗をみつけたというわけです。

――それがここだったんですね。

 はい。大学の近くがいいなと思ってました。大学生や色んな人が集まってきてくれて、人気になれるかな、と。
 アメリカでも家以外でゲームをする場所人気があります。それなら日本で、それも大学の近くに店があれば流行るかなあと思ってきました。

――アメリカの家は日本に比べて、とても広いですもんね。

 アメリカだと、大きな家もっている人のところにいって、金曜日の夜から日曜日の夜までずっとビデオゲームとかボードゲームとかして、寝たり起きたり、またゲームしたり…そんなこともよくやっていました() すごく楽しいです()

――しかし、家でも遊べるのに、わざわざ外にあるボードゲームカフェにまでお金を使って出て行くというのは少し不思議な感じがしますね。

 そうですね…。理由の一つには、ボードゲームカフェにゲームショップの要素があるからだと思います。最近できたボードゲームには形が色々あります。なのでボードゲームカフェをブラブラするだけですっごく楽しいと思います。
 「あー、このゲームがある。こんなのもある。全然知らなかったゲームがある…」。それから、ゲームを借りてプレイすることができます。ルールもお店の人が教えてくれます。ボードゲームはなかなか高いものもあります。どんなゲームがあるのかを勉強して、テストプレイする。そういう場所としてとっても貴重です。

――ゲームを閲覧したり、おためしプレイするための場所としての特性があるということですね。

 それから、二つ目の理由にカフェとしても良いものを目指しているというのがあると思います。アメリカのボードゲームカフェなかなか凝ってます。ご飯もとても美味しい()

――ゲームのついでの軽食と思って侮ることなかれ、ですね()

 やっぱりそういうところが家にはない魅力ではないでしょうか。
 だから、僕も日本にボードゲームカフェがあれば上手くいくんじゃないかと思ってました。

――なるほど。そういう理由から日本でお店を開くことにしたのですね。お店を立てるにあたって、どんなことをしましたか?

 僕はボードゲームのことが大好きで、ボードゲームのことなら大体のことは分かると思ってたから、ボードゲーム系ではなくてカフェ営業関係者と色んなこと聞いたりしました。個人でカフェを営業している人と相談して、お勉強しました。

――他県のボードゲームショップの経営者さんも時々カフェにいらっしゃっているようですが、ご交友はいつ頃からできたのですか?

 お店を開くにあたって、大阪ゲームマーケットというところがあるんですが、そこで宣伝してました。その関係で来てくれた人がボードゲームショップの人だったと知りました。

――最近できた人間関係なんですね。大阪ゲームマーケットというのは、どういうイベントなんですか?

 ボードゲーム専門のイベントですね。大体の人は、インディーズのゲームをつくって売ったりしてます。他にも市販のボードゲームを販売していたりもするようです。ボードゲームに興味ある人達が集まってきます。僕も、国際的なゲームの集まりがあって、そこと一緒に協力してブースをつくりました。JIGG(Japan International Gamers Guild)といいます。

――日本国際ボードゲーム会ですね。

 外国人があちこちで集まったりしている団体です。その人たちと一緒にブースつくりました。ほとんどの人はゲームを売っていたけれど、僕らはクラブを有名にするとか、僕のカフェを宣伝するために活動してくれました。 

――大阪ゲームマーケットはどのくらいの規模のイベントなのですか?

 うーん、どうかなあ…二千から三千人くらいのお客さんがくるイベントかな。まあまあ大きいイベントですね…ボードゲームのイベントにしては()

――やはり、ボードゲームはまだ世間での知名度は大きくないと感じているのですか?

 知ってる人は知ってるし、知らない人は知らないって感じですね。アメリカでも日本でもそんな感じですね。

――アメリカでもやっぱりビデオゲームが主流なんですか?

 そうですね、やっぱりゲームというとビデオゲームを指すことが多いです。ただ、昔からある人生ゲームやモノポリーなんかは今でも色んな人がやってはるので、まだボードゲームを思い出してくれる人もそれなりにはいますね。

――今でも、アメリカでは人生ゲームが遊ばれていたりするんですね!

 英語では『ライフ』(LIFE)という名前で親しまれています。昔からずーっと人気ですね。
 でも、僕はドイツのゲームのような、たくさん頭使うヤツとか色んな駆け引きのできるゲームなんかやっちゃうと、人生ゲームもモノポリーもできなくなっちゃいました()

――ドイツ出身の有名ボードゲームは沢山ありますもんね()たとえば、『カタンの開拓者たち』や『カルカソンヌ』もドイツのゲームでしたね。

 どちらも世界中で大変売れてます。今も昔も大人気です。

――アメリカには、有名なボードゲーム会社はどんなものがあるのですか?

 アメリカのボードゲーム会社だと、リオ・グランデ・ゲームス(Rio Grande Games)があります。大体はドイツのゲームを翻訳して売ることが多いです。自社製品では、ドミニオンを販売してたりします。

――ドイツのボードゲームが有名になったのはいつ頃からなんでしょうか?

 以前、ドイツでショーができました。そこからドイツゲームが世界で人気になり始めてきたように見えます。ショーが出来たのはたしか79年くらいだったと思います。その時から徐々にドイツゲームが勢いを伸ばしてきました。

 ドイツといえば、2008年にドイツに行ったのですが、みんなゲームばっかりやってる感じがしてたんですけど、実際みてみると全然そんなことなかったですね。「え?ゲームだって?全然分からないんだけど」という人も沢山いました()
――ドイツといえば、世界的なボードゲーム市場というイメージが強いのですがちょっとイメージと違う感じですね。話はもどって、ボードゲームカフェですが、現在開店三ヶ月目でしたね。開店当初のことを教えてください。 
 当時はワイワイいろんな人が来てくれましたね。すっごい繁盛しましたね。
 それから、少し落ち着いてきたところでお客さんがポッドキャストやってくれました。そのおかげで、いーっぱいいっぱいお客さんが来てくれました。

 その後にまたゴールデンウィークになってまた沢山のお客さん来てくれたので、良い感じになるなあと思いました。それからまた落ち着いてきたのが最近です。
 平日はお客さんが少なかったりとか、週末沢山来たりとか、今週はすごく沢山きたりとか来週はあまりよくないとか、波があったりしますね。これからどうなるかまだ全然分かりません。 

――お客さんの傾向はどんな感じですか?

 いろんな人がいますけど、去年の夏から知り合いになったボードゲーム関係者がよくきてくれます。最近は、大学生が増えて来ました。若い人がちょこちょこ来てくれます。わざわざお店のことを調べてくれる人もいてとても嬉しいです。

――やっぱり学生さんは同志社が多いのでしょうか

 そんな気がするけど、少し遠いところにある京大や立命の学生さんもきます。

――外国人のお客さんもよく見かけますが、多いんですか?

 京都大学の近くのフレンチ・インスティチュートがあって、そこで働いているフランスの人たちが口コミでやってきてくれます。そのおかげでフランス人はたくさんきてますけど、アメリカ人はあまりきませんね。それから、前に外国人観光客の人が来てくれました()

――観光客の外人さんがいらっしゃったんですか!それは珍しいですね() 

 僕もびっくりしました() 「ミープル知ってるからちょっと入ってみよう」ということで()
 他にも、お店で毎週木曜日にランゲージエクスチェンジをやっていますが、この日には海外の人も沢山やってきます。 

――ランゲージエクスチェンジもやっていらっしゃるんですね。ボードゲームというよりも異文化コミュニケーションの集まりとしてやってくるといった感じなのでしょうか?

 そうですね。でも、コミュニケーションのためにボードゲームで遊ぶなんてこともよくあります。『アップル・トゥ・アップル』がよく遊ばれていますね。

――以前、私もお店に入った時に外国人の方々と『ラ・ボカ』(La Boca)で一緒に遊びました。ルールも非常にシンプルで、とっても遊びやすいゲームでしたね。

 ふたりで協力してビルをつくるゲームですね。コミュニケーションが必要でかつルールが簡単なので細かい意思疎通が必要にならないのがいいですね。
 

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La Bocaのプレイ風景
複数のPLが順番にタッグをつくっていき、提示された異なるビルの模様を忠実に再現する。
その所要時間に応じた得点がプレイヤーに加算されていく、協力型ボードゲーム。

――話をまとめますと、ミープルは、純粋にボードゲーム好きのお客さんが集まる一方で、ボードゲームを知らない人たちがカフェとして利用したり、外国人同士のコミュニケーションの場としても利用されているということですね。

 僕としては、もっとボードゲームについて知ってもらって、ボードゲームの輪を広げたいと思ってます。ランゲージエクスチェンジをやってるのもボードゲームを広げたいからというのもありますね。

――ネイトさんはボードゲームカフェを開いてから、ボードゲームを広げるために様々な取り組みに挑戦していらっしゃるのですね。話は変わりますが、ネイトさんのこれからの目標について教えて下さい。

 外出できるようになりたいです。
 僕は今、ひとりで働いているのですが、営業時間中も外に出られるようなりたいなあと。
 色んなお客さんが来てくれたら、バイトさんを雇ったりしたら僕も営業以外に仕事ができるようになります。
 そしたら、外に出て、お店の宣伝を他のところでしたいです。たとえば、他のグループに入って、カフェの紹介をするとかですね()

――たしかに、それは動けないとできませんね。カフェの営業時間も24時までと長いですもんね()

 そうなんですよ()
 安定してきたら、そういうことをしたいですね。
 僕が一番やりたいことは、誰もがカフェにやってきて、皆が遊んでるゲームの中に入っていけるようなそんな場所をつくりたいです。ゲームしたいけど、友達とかが合わなかったりしてできないことってあるじゃないですか?
 ここに来れば、何時でも皆でゲームできる。そんなお店にできるようにもっと大きく安定したお店を育てていきたいです。

――アルバイトは今はまだ雇っていないということは、営業は全部ひとりでやっていらっしゃるのですか?

 はい、とっても大変です()
 でも、とても楽しい。お客さんは友達みたいにいっぱい話してくれます。その人たちがゲーム楽しんでくれるのを見てると僕もとても嬉しいです。

――ネイトさんご自身、とても親切なマスターさんで会話がしやすいです()

 ありがとうございます()
 まだ日本語が足らなくて、うまく話ができない時もあると思うけど、みんながそれをわかってくれて嬉しいです。本当にありがとうございます。
――ところで、ネイトさんご自身はビデオゲームクリエイターだったということですが、ボードゲームを自ら創りたいと思っていたりはするのですか?

 実は今もつくってます()
 このカフェに合わせた、大きなボードゲームとかにしたいです。ここに行く時しかできない、カフェミープルのためのゲーム。頭を使っても使わなくても遊べて、沢山の参加者が入れる面白いゲームにできたらなあと。
 他の市販のゲームとはちょっと違うようなゲームを創りたいですね。
 いいアイデアがあったら是非教えてください。一緒にボードゲームデザインしましょう()

――是非是非よろしくおねがいします()。ボードゲームについて色々教えていただきましたが、今度はカフェとしてのミープルについて、オススメしたいこと、なんでも教えてください!

 唐突やなぁ~()

――申し訳ありません()

 では、メニューについて話します。
 食べ物なら、ピザが美味しいですね。ピリ辛いチーズともう一種類のチーズを混ぜて、サラミをいれてつくってます。手作りです。お客さんからは人気が高いです。
 ドリンクなら、タピオカティーが人気ですね。タピオカティーは日本でも時々見かけるけれど、フローズンタピオカティーは全然ありません。アメリカだとよくあるドリンクだったので、少し驚きましたね。タピオカティーとフローズンタピオカティーがオススメです。沢山の味があります。ココナッツミルク、バナナ、ピーチ、ストロベリー、マンゴー、黒蜜抹茶等です。

――カフェミープルではピザとタピオカティー、これが定番なんですね!。最後に、インタビューの読者さんにむけて、何かどうぞ! 

 「自分はボードゲームが分からない」とか「難しいからできない」とか、そういう考えを持っている人は是非一度お店に来てゲームを一緒にやってみてほしいです。やってみれば間違いなく楽しめます。絶対に楽しい面白い経験になります。
 カフェミープルにきて、初めて会う人たちと一緒にゲームしましょう!
 ボードゲームの持ち込みできます。もしよかったら知らないゲームのルール教えてください! そして僕とも友達になってください。お待ちしてます!

――では、これにてカフェミープルとそのオーナー、ネイトさんへのインタビューを終了します。長時間のインタビューにお付き合いいただき、まことにありがとうございました。

カフェミープル
京都市上京区寺町通今出川上ル表町31 ― 1 グランコスモ御所1F
営業日:火曜―金曜(月曜休業) 
平日:午後2時より午後24時まで営業
土曜日曜:午前11時より午後24時まで営業 
TEL:090-6406-5044
ホームページURL (http://cafemeeple.jp/ )

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カフェミープルへのアクセスマップ
地下鉄烏丸今出川駅3番出口より東に徒歩10分
京阪出町柳駅3番出口より西に徒歩5分
寺町今出川信号を北へ50m
 

 こんにちは、ゆめぎです。好きな球団は楽天イーグルスです。

 ひとつ前の記事でも話題に出たので、本日は「汝は人狼なりや?」(以下人狼)というボードゲームのお話を。最近、テレビ番組などでもよく取り上げられているゲームなので知ってる人も多いかもしれません。




 ある村に、人間に化けられる狼がやってきた。
 夜になると狼は村人を一人ずつ食い殺していく。
 困った村人たちは、みんなで誰が狼なのか話し合い、一番疑われた人を処刑することにした。
 さて、村人は狼の恐怖から逃れられるのだろうか?


 プレイヤーは村人側と狼側に分かれてゲームを始めます。
 ゲームは昼と夜のタームを交互に行うことで進んでいき、昼は話し合いと投票及び投票により決まった者の処刑が行われ、夜は狼による村人捕食が行われます。
 これを繰り返し、狼を全員処刑できれば村人の勝ち、村人と狼の数が同数に(もしくは狼が多く)なれば狼の勝ちです。

 このゲームの面白いところは正しいことを主張しただけでは勝てないということです。
 これは主に村人側のプレイヤーに見られる現象ですが、自分視点では誰が狼で誰が村人かはっきり分かることがあります。
 しかし、それを言ったところでなかなか信じてもらえないんですよね。なぜなら、それを客観的に証明することは非常に難しいから。自分が言っていることが正しいということを自分が言ったところで誰も信じてくれません。

 では、どうすれば人に信じてもらえるような主張ができるのでしょうか?
 一番手っ取り早いのは、自分の発言に説得力を持たせることです。……当たり前のことですよね。でもその当たり前が難しいんです。
 説得力を持たせるためには表面的な情報だけでは役に立ちません。自分視点で誰が狼で誰が村人か、役職(※)まで判明していたとしてもそれだけではあまり意味を持たないでしょう。
 それはあくまで自分視点での情報でしかなく、上でも言ったように他者からみたら信憑性のない情報だからです。それに信憑性を持たせるためには、ゲーム内での他者の発言から情報を引き出すことが必要となってきます。
 人狼というゲームは、いかに敵側の思考をなぞれるかのゲームです。
 村人側は、狼を処刑しようという立場で、狼側は自分が処刑されない=自分以外を処刑させようとする姿勢で話し合いに臨みます。
 そのような相手の立場を読み、村人は、「もし自分が狼ならどういう発言をしてゲームを有利に進行させるか」ということを考えることが重要です。おそらく、村人側ではまずしないような言動や投票先がおかしい人がいるでしょう。
 対して狼側は、村人ならどういう行動を取るかということを考え、それを逸脱しないように動きます。村人に擬態し、村人の立場の物事を考え発言することが生き残る秘訣です。
 これをどこまで徹底できるか。それが村人と狼のどっちが勝つかに繋がります。
 村人からすると、狼がボロを出した時それに気づけるかどうかが大切です。そして、その気付きを「発言・立場の矛盾」として人に説明できるようにならなくてはなりません。
 逆に狼としては、ボロを出してしまった場合それをカバーする力が求められます。敵側が気づかないことが一番ですが、もし気づかれてしまった場合、それに対する反論を用意する必要があるでしょう。反論として有効なのは、その発言に妥当性がないことを指摘することです。人狼の昼時間というのは大抵の場合、短時間で行われます。その短時間の間で考えた発言が完璧であることはあまりありません。発言者も見落としているような穴がどこかにあるはずです。そこを突くことが一番の有効策になります。浅い穴だったとしても、「発言に穴がある以上すぐには処刑すべきでない」という論理を展開できるでしょう。しかしこれは、一時凌ぎにしかならないので、次の日まで何か策を講じなくてはならないですが……

 このように、各々の発言の意味を読み取り、それを自分の中で整理することで隠れた情報を引き出すことが人狼においての基本戦術です。これを用い、自分の発言に付け加えるだけであら不思議、とたんに説得力ある発言となるのです。


 今回は人狼を遊ぶ上での基本的な考え方を簡単に紹介しました。
 人狼はまだまだ語ることがいっぱいあるゲームなので、できたらまた書きたいと思います。
 ではでは。



※役職:特殊な能力をもったプレイヤーのこと。指定した人が狼か村人かが分かる占い師、処刑された人が狼が村人か分かる霊能者等がいる。

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